エンディングマネジメント認定資格

必要とされる背景

高齢者のおかれた現状

医療・介護・供養・相続・財産管理など、高齢者が抱える様々な不安や懸念・検討が必要な事項は多岐に渡ります。
しかし、昨今は一方で、地域の人間関係や親族のつながりも希薄となり、あまり親身になって相談できる相手は少なくなっているのが実情です。他方で、各分野で複雑化・高度化が進み高齢者自身で適切な判断に必要な知識を深めることは限界があります。
また、各業者や専門家はそれぞれの分野には詳しいものの、高齢者の抱える広い範囲の課題にトータルな観点からバランスの取れたアドバイスができることは余りありません。逆に、高齢者は半ば強引に契約に持っていかれる怖さを感じている場合も多いようです。
高齢者としては信頼関係の中で安心して委ねる相手を見つけたいという想いが強いものの、なかなかその相手を見出すことができません。
その結果、何をどういったところに相談すればいいかの判断もつかず、結局いろいろと不適切な選択をしてしまうことも多く発生しています。

士業のおかれた状況

士業資格を持つ者の数が増え、これまでどおりのやり方では仕事が十分に獲得できない状況が進行する半面、「相続」「遺言」「成年後見」等々、高齢消費者の周辺にある様々な業務ニーズが注目されています。しかし、その領域で収益性のある業務を拡大する為には以下の2分野の知識が必要となります。

  1. 高齢者をトータルサポートの視点で知識・情報面から支えるために必要とされる、
    高齢者を囲む多方面の領域に渡る知識
  2. 介護施設事業者や葬儀社等供養関連事業者との適切な連携方法に関するノウハウや知識
多くの士業にとって、これらの取り組みは大抵の場合糸口が掴みにくく、収益性のある業務分野として確立することに困難を感じているようです。