一般社団法人 シニアライフマネジメント協会

必要とされる背景

高齢者のおかれた現状

医療・介護・供養・相続・財産管理など、高齢者が抱える様々な不安や懸念・検討が必要な事項は多岐に渡ります。
しかし、昨今は一方で、地域の人間関係や親族のつながりも希薄となり、親身になって相談できる相手は少なくなっているのが実情です。他方で、各分野で複雑化・高度化が進み高齢者自身で適切な判断に必要な知識を深めることは限界があります。
また、各業者や専門家はそれぞれの分野には詳しいものの、高齢者の抱える広い範囲の課題にトータルな観点からバランスの取れたアドバイスができることは余りありません。逆に、高齢者は半ば強引に契約に持っていかれる怖さを感じている場合も多いようです。
高齢者としては信頼関係の中で安心して委ねる相手を見つけたいという想いが強いものの、なかなかその相手を見出すことができません。
その結果、何をどういったところに相談すればいいかの判断もつかず、結局いろいろと不適切な選択をしてしまうことも多く発生しています。

それでは、このような高齢者の状況に対し、各業者・専門家のおかれた状況はどのようになっているのでしょう。

各業者・専門家のおかれた状況

日本の経済成長率の長期停滞や成熟社会化などにより、各業者や専門家の業界内競争は激化し、これまでどおりのやり方では仕事が十分に獲得できない状況が進行しています。他方、急増する高齢者に関わる市場では、様々な業務やサービス需要の増加や質的変化が注目されています。しかし、その領域で収益性のある業務を拡大する為には以下の２分野の知識が必要となります。

1. 高齢者をトータルサポートの視点で知識・情報面から支えるために必要とされる、
   高齢者を囲む多方面の領域に渡る知識
2. 自らの専門性とは異なる分野の業者（葬儀社、不動産業、金融…）や専門家（各種士業など）との適切な連携方法に関するノウハウや知識

多くの業者や専門家は、「（潜在的な可能性は感じているものの、）これらの取り組みは糸口が掴みにくく、収益性のある業務分野として確立することが困難」と感じているようです。